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広めよう!生涯スポーツ6

 

グランドゴルフとは?泊村(現在は湯梨浜町)で開発されたいきさつ

当時、泊村では高齢化が進み、健康づくりを重要課題としていました。そのため、文部省の補助事業採決に向けて宮脇三巳村長が国や県へ奔走し、昭和57年に泊村は指定を受けました。そして、教育委員会を中心に、高齢者にふさわしい新スポーツの開発に取り組むことになったのです。

 

誰が考案したのか

考案組織は泊村教育委員会ですが、企画や原案作成の際は鳥取県内外の14名の学識経験者による専門委員会が、実践活動には村内の老人クラブ連合と体育指導員の皆さんが、多くの協力を寄せてくれました。

 

なぜグラウンド・ゴルフと名づけられたのか

ゴルフ場に行かなくても、地域に密着している学校の屋外運動場(グラウンド)からできるスポーツをイメージし、いつでもどこでもできるスポーツを目指したからです。

 

ルールに「トマリ」が明記された理由

発祥の地が泊村(トマリソン)であることを後生に残すため、「ホールポストの中にボールが静止した状態をトマリという」とルールに明記しました。

 

1ヶ月の間に国・県・村の協会を設立した

新スポーツ誕生は、県内外に大反響を巻き起こしました。新聞・テレビなどの報道関係によって全国各地に紹介が続き、手紙・電話による問い合わせや泊村への視察団が相次ぎ、また高い評価を受けていました。そのため、用具用品の生産販売体制を確立し、組織的な普及活動を展開する必要がありました。
こうして、開発から1年を経過したばかりの昭和587月、泊村、鳥取県、日本グラウンド・ゴルフ協会が次々設立されたのです。

 

誕生

1.       新しいスポーツの開発

昭和57年に鳥取県東伯郡泊村生涯スポーツ活動推進事業の一環として、泊村教育委員会が中心になり考案されました。
 高度な技術を必要とせず、しかも全力を出す場面と、集中力や調整力を発揮する場面がうまく組み合わされており、ルールもごく簡単なことから、初心者でもすぐに取り組めます。

2.       プレー方法

専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使用して、ゴルフのようにボールをクラブで打ち、ホールポストにホールインするまでの打数を競います。
 場所によって距離やホールポストの数を自由に設定でき、ルールも簡単なため、どこでも、だれでも手軽に楽しむことができます。又、ホールインワンもあり、その場合、自分の各ホールの合計打数から3打をマイナスするという特典が設けられており、プレーヤーの励みと意欲を高める工夫がなされています。

3.       グラウンド・ゴルフの特徴

どこでもできる
 規格化されたコースを必要としません。
 プレーヤーの目的、環境、技能、などに応じて、運動場、河川敷、公園、庭などどこでも、自由にコースを設定することができます。
http://www.groundgolf.or.jp/about/img/item.jpg

準備は簡単
 ゴルフのように穴を掘る必要がなく、ホールポストを立てるだけで準備は完了です。

ルールは簡単
 他のスポーツに比べて、ルールがきわめて簡単で、一度プレーすれば覚えられます。

時間の制限がない
 ゲームの時間が決まっていないので、時間に制約されることがなく、技能や仲間の数、あるいはコースの特性に応じて、プレーを楽しむことができます。

プレーヤーの数に制限がない
 グラウンド・ゴルフは1人でも、あるいは場所さえあれば一度に何百人もの人がプレーを楽しめます。
 ボールが空中を飛ぶことはないので、ホールポストの置き場所を工夫すれば、すべてのホールポストから同時にスタートしても、安全にプレーすることができます。

審判はあなた自身
 ゲーム中の審判はプレーヤー自身が行います。判定が困難な場合には、同伴プレーヤーに同意を求めます。

高度な技術がなくてもできる
 グラウンド・ゴルフの技術は他の競技スポーツを同じように、トレーニングによって向上し、競技性も高くなります。しかし、ゲームを楽しむためには必ずしも高度な技術を必要としません。子供から高齢者まですべての人が、楽しくプレーすることができます。したがって、グラウンド・ゴルフはファミリースポーツとして楽しむ条件を全て備えたスポーツです。