マレットゴルフ
4月からの続きです。ねんりんピックの競技である「マレットゴルフ」を紹介します。
福井県福井市の運動公園指導普及課職員が昭和52年に考案し、当初はゲートボール用のスティックとボールを使って行われました。
レクリエーションスポーツとして職員だけではなく地域住民等にも普及していきました。
その後、昭和56年以降、長野県体育センターの専門主事により講習会等が行われ県下各地に普及していきました。
福井県で生まれ、長野県で育った生涯スポーツです。
老若男女を問わず親子ぐるみの愛好者が増え、普及が積極的に進められています。
現在は、マレットゴルフ専用のクラブ(用具)を使用し、広々とした自然の中で、ゴルフのような感覚で経費をかけず豪快な気分を味わえる楽しいスポーツです。
マレットゴルフのルール
競技の種類
マレットゴルフは競技の方法がストロークプレーとマッチプレーの2種類ある。
一般的には個人戦中心のストロークプレーが行われている。
ストロークプレー
各ホールをプレーして全ホールの総打数で勝敗を決める。
A.:個人戦
個人戦では総打数のもっとも少ないプレーヤーが勝者となる。この場合、打数はそのプレーヤーが打った打数を言う。その際同打数の者が複数名いるときはプレーオフにより勝者を決める。
B:団体戦
団体戦の場合はチームのメンバー全員の打った打数のトータルをいう。同打数のチームが複数いる場合は最小打数のプレーヤーの多いチームが勝ちとなる。各ホールごとの打数の多少で勝敗を決める。
マッチプレー
各ホール毎の打数の多少で勝敗を決める。
A.:個人戦(シングル)
1対1でホール毎勝敗を決める。例えば第1ホールでA氏が4打、B氏が3打の場合はB氏の勝ちとなる。また第2ホールでA氏が3打、B氏が3打の場合は引き分けとなる。このようにゲームを続けて相互に勝ったホールを比べて、勝ったホールの多いプレーヤーの勝ちとなる
B:団体戦(二人以上)
団体戦の場合はメンバーの総打数が少ないチームが勝ちとなる。
2.スタートの方法
マレットゴルフの競技をする場合スタート方法は一般的に参加者を各ホールに分散させて同時一斉スタートの方法が行われる。
同時一斉スタート(ローテーション方式)
各グループは指定されたホールにつき花火等の合図で同時に一斉スタートする。
例)第5ホールをスタートしたグループは6,7,8〜4ホールと順番に回る。
大勢参加の場合、待ち時間が少なく効率的である。
時差スタート(ジェット方式)
インコース・アウトコースの2グループに別れ、それぞれ第1ホールより順番にスタートする。インコースを回った後にアウトコースを、アウトコースを回った後にインコースをそれぞれ交代して回る。時差があり待ち時間が長くなるので大勢参加の場合は行われない。
マレットゴルフの特徴
一人でも楽しむことができ、二人以上で競いながら楽しむことができる。
個人戦であり、人に迷惑をかけずにプレーすることができる。
豪快な気分でプレーすることができる
性別・年齢に関係なく「いつでも」「どこでも」「誰とでも」楽しむことができる。
自然を相手に、広い場所で伸び伸びと打ったり、微妙な起伏コースを読んでホールインワンをしたり、仲間と語らいながら、コースを回ることは仲間作り健康作りに役立つことができる。
用具の開発
昭和56年長野県体育センターから開発を依頼された松本市のスポーツ用具メーカーがゲートボールのスティックをベースに工夫改良し真鍮のリングをヘッドの両面にはめて使用したが、その後改良を重ね、現在はアルミ合金、チタンなどのメタルヘッドにボロン、カーボン、スティールなどの
シャフトを使ったスティックが使用されています。
1.スティック(マレット)
ヘッド及びシャフトからなるT字型のもの。
ヘッドの規格・・・長さ180mm〜240mm
形状は円柱
フェースの直径45mm
両面とも同じ広さの平面で側面に対して直角
シャフト・・・・・長さは60cm
2.ボール・・・・・・・直径75mm
重さ220g〜240g合成樹脂性
色、数字の書き込み・刻み込みの有無は問わない
3.ホール・フラッグポール
ホールの内径は185mm以上
深さ200mm以内
フラッグポールの高さ地上150cm以上
ポールの直径20mm
コース
ちょっとした林などにホールを埋め込み、大きな障害物を取り除けば完成。
ルール
(1) ゲートがコース内に設定されている場合は、必ず通過させなければならない。
(2) ゴルフのルールに準ずる
プレーの進め方
◯競技規則〜スタートからカップインまでの進行〜
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