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12月号
 
 

車のナンバー

 

 日本の道路を走る限り必ず車の前後に取り付ける必要がある、ナンバープレートですが、そこに書いてある情報って意外に知らない人が多いのではないでしょうか?
 今回は、そんなナンバープレートの話です。

金沢 567
 12-34

 まず最初に目を引くのは唯一漢字(ひらがなの場合もありますが)で書いてある、地名らしき文字。
 以前は国土交通省の登録事務所(いわゆる陸運局)の管轄ごとに決められていましたが、2006年秋(一部地区ではそれ以前)より、「ご当地ナンバー」として、地域を区切って新たに表示名が増えることになりました。
 ちなみに「金沢」を使用する地区は、金沢市、かほく市、津幡町、内灘町となっており、必ずしも金沢市内に住居を構える必要はありません。

 下にある大きめの数字が登録番号となり、この4桁の数字だけでは当然ながら9999台しか登録できないことになるため、その他に様々な番号や記号が使用されています。

 次に、地名横の3ケタの数字ですが、こちらは排気量あるいは車の寸法によって決まり、500番台は小型乗用車と呼ばれ、乗用の軽自動車、ディーゼル車、2000cc以下のガソリン車および全長・車幅・全高が4.7m・1.7m・2.0m以内に収まる車となり、いずれかを超えたものは300番台となり普通乗用車となります。またj乗車定員は10名以内となります。
 100番台は普通貨物車、200番台は乗車定員が11名以上の普通自動車、400番台は貨物用途の小型自動車、600番台は現在使われておらず、400番台の予備となっています。
700番台も同様で500番台の予備、800番台は警察車両の専用と思われがちですが、実は特殊用途自動車と呼ばれ、身近ではキャンピング用車が該当します。
900番台は大型特殊自動車、000台は建設機械とすべての番台で割り当てがなされています。
 通常、登録番号が99-99まで進むと、1桁目が1増えることになりますが、手数料を支払えば希望番号を使用することができるため、この場合に2桁目の数字がつけられ(通常30からスタート)一般の払い出し番号と区別されることになります。しかし、一部の希望が多い数字(・・・7や11-11等)では抽選制となります。

 また、以前は2桁で表わしていましたが、その場合は、2桁目の数字を除いた状態と考えればいいようです(この時代には抽選がなかったため)。
2桁の時には60番台は3輪貨物、70番台は3輪乗用または50番台を使いきった地域の小型乗用車という区分になっていました。

最後に、ひらがなの使用方法ですが、さ行からら行のうち「し」「へ」「よ」「れ」を除いたものを普自家用車に使用、「よ」は駐留軍人用、「れ」および「わ」はレンタカーとなっています。
他の仮名も事業用等に使用されていますが、「お」「し」「へ」「ん」は様々な理由で使用していないようです。

後部のナンバープレートについては取り付け部分に外せないように封印が施されていますが取り外すと違法となりますので注意が必要です。
 また、赤外線吸収性のカバーに関しては以前より違法でしたが、2010年秋よりカバーの取り付けそのものが全面的に禁止となり、違反した場合は50万円以下の罰金となりますので、心当たりのある方は今のうちに取り外しておくようにしましょう。