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焼酎

 

今日は焼酎のお話です。最近スナックで飲むお酒も焼酎が増えてきました。酒税法の改定により、安いお酒と言うイメージが少し薄れましたが、依然として人気があるようですね。
むかしは臭いと敬遠されていたのが、最近は香りがいいと言われるようになっています。ちなみに、私は芋焼酎が好きです。

■醸造酒と蒸留酒
蒸留酒は醗酵してできた醸造酒を熱して蒸気にし、再び冷やして液体に戻したものです。
焼酎の他には、ウィスキー、ブランデーなどがあり、度数が高いのが特徴です。
焼酎は麹(こうじ)で澱粉を糖化し、アルコール醗酵させて蒸留したものです。

■焼酎の語源
「焼」は蒸留することを意味しています。
中国では、蒸留酒のことを一般的に"白酒(ぱいちゅう)"といい、マオタイ(茅台)酒などがこれに属します。そして、この白酒のことを"焼酒"とも言います。
蒸留酒に焼くという言葉をつけるのは、ヨーロッパにもあり、ブランデー(brandy)はオランダ語の焼いたワインを意味するBrandewijnが語源です。
さて、"酎"の字の方ですが、これには濃い酒と言う意味があります。
しかし、なぜ、焼酒が焼酎になったかは不明なようです。

■甲類・乙類
焼酎には甲類と乙類があります。
甲類は明治の末期に日本に入ってきたようで、何回も蒸留を繰り返したアルコール純度の高いものを薄めて作ります。原料は安価な糖蜜などを使います。
アルコール分は36%以下です。
乙類の方は、本格焼酎とも言われ、伝統的な焼酎で、1回だけ蒸留します。
原料は甘藷、米、麦、蕎麦など澱粉が含まれればよく、最近は変り種の焼酎(ニンジン焼酎、コーヒー焼酎、シイタケ焼酎、ピーナッツ焼酎、トマト焼酎、牛乳焼酎)もいろいろ作られているようです。
アルコール分は45%以下です。

■焼酎の種類
酒税法では清酒は米、ワイン(果実酒)は果実、ウィスキーは発芽した穀類と原料がはっきりしているのですが、焼酎は使ってはいけないものを規定しているだけなのでいろいろなものが使えます。

米焼酎 熊本県南部   球磨地方(人吉市周辺)のものが有名です。
泡盛 沖縄県 インディカ米を原料としたものです。
芋焼酎 鹿児島県、宮崎県南部 主にコガネセンガンと言う品種のさつま芋が原料です。
麦焼酎 長崎県壱岐、大分県、宮崎県 麦焼酎は壱岐地方が発祥の地です。
そば焼酎 宮崎県 高千穂地方などで作られています。
黒糖焼酎 鹿児島県奄美地方 サトウキビが原料です。酒税法で奄美地方にだけ認められています。
★飲み方
水割りやお湯割で飲む人も多いでしょうが、本当においしく飲むには。あらかじめ軟水で割り、数日間常温で寝かせ、飲むときに遠火で45℃程度に、ゆっくり暖めるのがいいそうです。(手間が掛かりますが・・・)
さあ今夜も一杯!!