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5月号
 
 

将来のために

 

 もし私が、私の住所の市長から市の「教育長」を任命されたら。という架空のお題で考えてみたいと思います。

 さて、まずは現状把握ですが、現在日本は引きこもり、フリーター、二−トとか呼ばれる若者が、400万人くらい、いると言われていますが、私が住んでいる100軒ほどのニュータウンでも2〜3人います。
 私は、税金の使い道として、公共事業で雇用の創出もいいですが、長期的な日本を考える時、教育にもっと使うべきだと思っています。ずばり高校3年生(18歳)の1年間の間に、2週間くらい発展途上国へ行ってボランティアをしてもらうのです。それも公費で。生涯で海外旅行の体験をしない人はまだまだいると思いますが、若いときに、外を観るのは意味が深いと思っています。それも、生活が貧しい発展途上国を。現代の親は自主独立させようとする意識が少なくすべてに手を出したがります。物はあふれ、食べるに困らず、生きる目的が見出せない状況です。何気なしに生きて家にひきもっていたら、就職も出来ない40歳になって、親も高齢で健康保険、年金はもちろんかけれず、納税の義務も果せず社会的にも孤立し、病院にも掛かれない。そんな家庭がいたるところに。考えただけで不安になりますよね。何とかしなければ、日本は駄目になる。
 そこで考えたのが海外ボランティアです。海外に行って身体を使って生きてみる、幸せとは何か、貧しいとは何か、を考えてみるのです。現地の子供、若者とふれ合い、遠くから日本をみて、自分が日本人であることを意識する。現実問題、労働者が、被労働者を養って、いまはバランスがとれているわけですが、早くに手を打ち税金を使って対策を講じることも一つの手ではないかと思っているのです。
 政治家には目先じゃなく、もっと将来を見据えてほしいものです。徴兵制を唱えるだけでなく。