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10月号
 
 

とある週末の思い出

残暑も遠のき過ごしやすい季節となりました。夏は海やバーベキュー・花火とイベントが多いせいか慌ただしく過ぎて行ったような気がします。

 先日、秋を先取りしようと福井県の三方五湖まで足を運んできました。とても晴天に恵まれすばらしい景色に心を癒されました。そこで印象に残ったのが展望台にある“天狗のかわら”です。何しろ“かわら”に願い事を書いて地上へ放り投げると天狗が願いを叶えてくれるというものでした。みなさんは天狗と言えばどのような印象をお持ちでしょうか?そうです、大きなうちわに変わった形の下駄、そしてあの高い立派な“鼻”を思い浮かべるはずです。
 その
天狗とは「天の犬」と云う意味で、中国では、もともとは流れ星のことであったそうですが、山海経(せんがいきょう)では山中に棲む怪獣とされています。我が国に伝わってからも、当初はこのように一種の妖怪・魔物とされていましたが、鎌倉時代になると、天狗のイメージと山伏のイメージが結び付いてくるようです。どちらも、山に住んで不思議な怪しいことをすると云う共通性を持っていたからと考えられています。こうして、山伏には天狗が憑いているのか、それとも、天狗が化けて山伏の姿になっているのかと思われたものでした。そして、鎌倉時代も末期に至ると、無住が聖財集において「日本の天狗は山伏のごとし」と記すに至り、山伏たちが修業する修験道の山々には、それぞれに大天狗が眷属を率いて住んでいると考えられるようになったと云われています。
 ・・・と“天狗うんちく”を記載しましたが、まだまだ天狗は奥深い不思議な存在でした。

そういえば最近、人工呼吸器の加温加湿を人工“鼻”に変更したのを思い出しました。きちんと理解して使用すれば事故防止につながり、管理も簡便になるものです。また、コストパフォーマンスもよい結果がでています。一度、試みられてはいかがでしょうか?

仕事の話しはさておき、これからは、紅葉の綺麗な季節です。休日ぐらい仕事のことは忘れ、リフレッシュしようと思います。