ホーム活動報告平成16年度分第4回石川県透析スタッフ勉強会

第4回透析スタッフ勉強会

平成16年11月11日(木)
場所 APAホテル<金沢駅前> 

学術情報 : 
ビデオ上映 「烈震を経験した透析室」

 

講演 : 「阪神大震災、その教訓から」

 司会 西木裕一 先生
    (井村内科医院 透析室)
 
演者 森上辰哉 先生
    (元町HDクリニック 臨床工学部技士長)

 今回の演題である「阪神大震災 その教訓から」は、先日起こった新潟県中越地震でとても身近なこととして、大変興味がありました。

 まず元町クリニックの被災状況を映像を交えて説明があったけれど、停電4日,断水40日(4日目より給水車により給水)建物半壊,RO装置破損,供給装置2機転倒,原液タンク4基転倒モニター14台転倒と、とてもすさまじい状況であったことがわかった。その後当日のドキュメントで、情報収集にはラジオがいいこと、連絡には公衆電話がいいこと、情報は内から外へばかりではなく外から内へも必要であることがわかった。それは、患者が他の施設へ行くための道路状況や交通手段等を患者自身やスタッフが把握できてなかったこととそれが重要であると言うことだった。
 続いて事前対策では、電気や水,転倒防止策等について事細かく説明されていていろいろ参考になることが多かった。また治療再開時の管理で、原水の塩素濃度を測定して水処理装置の管理に注意をして、患者へのリスクをできるだけ無くすことも必要である。
 以上のほかに、講演の前に見た「烈震を経験した透析室」のビデオと合わせていろいろ参考になることが多く、日ごろからしておかなければいけないことも大変多いことに、改めて驚きました。ただ今回の新潟中越地震では、日本透析医会の情報ネットワークがかなり役立ったようでもあることを聞いて、今後はネットワークの充実を期待していざという時の為に、準備しておきたいと思いました。

  
懇親会
 

《 森 三郎 記 》