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第一回 スタッフのための透析療法を考える会

平成16年10月28日(木)
場所 石川県立中央病院内 会議室 

 

平成161028日、石川県立中央病院内会議室で透析研修会が開催され、それに参加したので報告する。

 はじめに、情報提供として「石川県の透析事情アンケート調査結果」を司会の西木先生より報告があった。内容は、1.透析患者さんの平均Ht、2.ヘパリンの投与方法、3.Epoの投与方法、4.調剤室と透析室が異なっているか?であり結果は、

1. 平均Ht:30.3 (最高50以上、最低12)

2. ダイアル設定が増えている。
 (理由:HD室で調剤ができなくなってきているため)

3.  針、チャンバー、ニードルレス

4.  異なっている :17施設(77%)
    異なっていない:5施設(23%)

であった。

この様に各施設での方法は様々である。アンケート調査をもとに今後も、より安全な透析ができるよう心掛けたいと考える。

DOPPSとは
   透析患者さんの予後と治療       

講師 : 松尾健一 先生
(キリンビール(株)
       医療カンパニー 学術部)

 

 次に、キリンビール医薬カンパニーの松尾先生よりDOPPSについての講義が行われた。
DOPPSとは「血液透析の治療方法と患者の予後についての調査」の意味で、世界12カ国/340施設・参加人数2万人の規模である。このDOPPS開始の背景には、
・ 治療様式の差が、患者の予後の変化に影響しているのではないか?
・ 予後に関連する治療様式を改善することで、透析患者の予後を改善することができるのではないか?
との仮説があげられたためである。
その他、内容には興味深い調査結果も含まれており、たいへん貴重な講義になったと考える。

  

《 足立 篤史 記 》